無原唱レコードフェス2026「RE;GAIN」オフィシャルレポート


RIOT MUSIC所属レーベル・無原唱レコードが、7月26日に東京・The Garden Hallでフェスイベント『無原唱レコードフェス2026「RE;GAIN」』を開催した。

本公演は、レーベル名をBlitz Wingから無原唱レコードへと改めて以降、初となる有観客フェスイベント。さらに、所属メンバーが一堂に会するライブとしては、2024年開催の『Blitz Wing Fes 2024 SKY HIGH』以来、およそ2年ぶりの開催となった。

ライブでは、無原唱レコードとして初のフルアルバム『Dreamerise』の収録曲を軸に、ソロステージや、この日限りのスペシャルコラボレーション、ペア・ユニットによる多彩なパフォーマンスを展開。それぞれの個性を存分に発揮しながら、リブランディングを経て新たな一歩を踏み出した無原唱レコードの”現在地”を鮮やかに描き出した。

また開演前には、2026年6月1日にデビューしたばかりの電信柱ちゃん、宮島ルシェル、傘屋くぐるが場内アナウンスを担当。未来を担う新たな仲間たちの声が会場を包み込み、フェスへの期待感を高めるなか、無原唱レコードの新章を告げる一夜の幕が開けた。

取材・文:森山ド・ロ


幕開けを飾ったのは、本公演のテーマソング「Dreamers」。ステージには出演者9人が横一列に並び、それぞれの歌声が一つになって会場を包み込む。ひとりひとりの個性が際立ちながらも、サビでは9人の声が重なり合い、生バンドの演奏とともに圧倒的なスケール感を生み出していた。その厚みのあるハーモニーは、『RE;GAIN』というライブタイトルが掲げるメッセージを象徴するような力強さを放ち、観客の期待を一気に引き上げる。まさにイベント全体の幕開けにふさわしい、壮大なオープニングとなった。


壮大な幕開けを経て、ここからは各アーティストによるソロパートへ。その先陣を切ったのは、松永依織が歌う「Awaken Now」だ。生バンドの重厚なサウンドにも一切埋もれることのない力強い歌声は、この日も健在。伸びやかで澄み切った歌声がハードなバンドアレンジと見事に噛み合い、楽曲が持つ疾走感をさらに際立たせていた。客席では、オーディエンスが楽曲に呼応するようにペンライトを大きく振り上げ、会場全体が一体感に包まれる。ライブ序盤とは思えないほどの熱量が広がり、ソロパートの幕開けにふさわしい、鮮烈なパフォーマンスとなった。


ソロパート2番手として登場したミナミイズミは、自身のEP『掴みたい光』より「Break through」を披露。ギターを手に歌い上げるスタイルは、彼女のライブを象徴するステージングのひとつだ。力強いバンドサウンドに乗せながらも、楽曲に込められたメッセージを一言一言届けるような歌唱で観客を惹き込んでいく。その真っすぐな想いに呼応するように、客席では紫色のペンライトが一斉に揺れ、フロアには穏やかでありながら確かな一体感が生まれていた。歌い終えたあともなお感情を揺さぶられるような余韻を残し、ミナミイズミならではの表現力を強く印象づけるパフォーマンスとなった。


続いてステージに立った伊月知世が披露したのは、1st Original Song「レトロスペクティカ」。自身の過去と現在を重ね合わせたリリックを、激しいバンドサウンドに乗せて叫ぶように歌い上げる。冒頭から放たれる圧倒的な熱量で会場を掌握すると、「お前ら、声出せ!」という力強い煽りに、オーディエンスも大歓声で応える。先ほどまで一体感をもって揺れていたペンライトは、一転して楽曲の勢いに呼応するように激しく乱舞。フロア全体が熱狂の渦に包まれ、ライブは休む間もなく次なる高みへと駆け上がっていった。


伊月知世が会場の熱量を最高潮まで引き上げると、その空気を鮮やかに塗り替えたのは朝倉杏子。1st Original Song「アプリコットブロッサムマジック」では、キュートなサウンドと愛らしいパフォーマンスで、自身ならではの世界観をステージいっぱいに描き出した。生バンドによるアレンジが楽曲にさらなる疾走感を与え、ポップな魅力のなかにもライブならではの躍動感が光る。客席ではピンクのペンライトが左右に大きく揺れ、まるで朝倉杏子へ声援を送るようにフロアを優しく彩っていた。先ほどまでの激しい熱狂とは異なる表情で観客を惹き込み、出演者それぞれが異なる個性を持つ無原唱レコードだからこそ実現する、多彩なステージングの魅力を改めて感じさせる一幕となった。


会場を包む熱気はそのままに、空気を優しく和らげたのはメーメントヴァニタス。今年7月5日にリリースされたばかりの1st Original Song「ひかげぼっこ」を披露した。軽やかで温かなギターサウンドを軸とした楽曲は、生バンドならではの豊かな響きによって、その魅力をより一層引き立てる。どこか懐かしさを感じさせるメロディと、一生懸命に歌声を届ける姿は自然と観る者の心を惹きつけ、Aメロから会場には手拍子が広がり、口ずさみながら楽しむファンの姿も印象的だった。穏やかな空気がフロア全体を包み込み、心が少しずつほどけていくような感覚は、まさにメーメントヴァニタスならでは。ライブに優しい彩りを添える、温もりあふれるステージとなった。


メーメントヴァニタスが温かな余韻を残すと、その空気を受け継ぐように時庭らんぜが1st Original Song「ひだまりのよる」を届ける。軽やかなバンドサウンドの上で紡がれるのは、愛らしさと切なさが絶妙なバランスで溶け合うメロディ。その繊細な世界観を、透明感あふれる歌声で丁寧に彩っていく。サビでは楽曲が持つ高揚感をしっかりと響かせながらも、どこか儚く消えてしまいそうな哀愁をにじませ、そのコントラストが観客の心を掴んだ。客席では、時庭らんぜの歌声が見せる緩急に寄り添うようにペンライトが揺れ、熱狂とは異なる、静かで心地よい一体感が会場を包み込んでいた。


続いて登場した朱名は、今年7月5日にリリースされた1st Original Song「朱月の季節」を披露。これまでとは一線を画す、和のテイストを織り交ぜたサウンドが会場を新たな空気へと導いていく。ステージ後方に映し出される映像演出も楽曲の世界観を際立たせ、幻想的な情景を演出。感情を丁寧に乗せながら聴かせる歌唱と、身体全体で楽曲の機微を表現するステージングが印象に残る。客席では赤いペンライトがリズムに合わせて軽やかに揺れ、オーディエンスもその世界観に静かに引き込まれていった。


続いて白河しらせが披露したのは「水色ファンファーレ」。曲名をそのまま映し出したような青を基調とする爽やかな映像演出と、軽快なポップロックサウンドが会場を鮮やかに彩る。オーディエンスは楽曲に合わせて声を上げ、息の合ったジャンプで応え、サビでは一斉に腕を高く掲げながらフロアの熱量をさらに高めていった。軽やかに響く歌声、とりわけ澄み渡るファルセットは楽曲の清涼感を一層引き立て、会場全体を心地よい空気で包み込む。自然と笑顔があふれるような、白河しらせらしいポジティブなエネルギーに満ちたステージとなった。


ソロパートのラストを飾ったのは皇 美緒奈。ステージに姿を現すと、「まだまだ声出していけますか! いくぞ!」という力強い一声で会場を煽り、オーディエンスも大歓声で応える。その熱気のまま届けたのは、1st Album『Bouquet』のリード曲「ADVANCE」。張り裂けるような力強さと艶やかさを兼ね備えた歌声は、この日も圧倒的な存在感を放ち、生バンドによる重厚なサウンドとともに会場を皇 美緒奈の世界へと引き込んでいく。観客の熱量を余すことなく受け止めながらステージを支配する姿はまさに圧巻。ソロパートの締めくくりにふさわしい、圧倒的なライブパフォーマンスを見せつけた。

ソロパートでは、それぞれが異なるジャンルや表現方法で自身の個性を鮮やかに描き出し、無原唱レコードというレーベルが持つ音楽性の幅広さを改めて印象付けた。


ソロパートを終えると、ここからはゲストアーティストとのスペシャルコラボレーションへ。トップバッターを務めたのは、ヨミとカスカによるバーチャルロックデュオ・VESPERBELLと皇 美緒奈による「Be The One」。皇 美緒奈のオリジナル楽曲を、圧倒的な歌唱力と表現力を誇る3人が歌い上げる、まさにこの日限りのステージだ。ロックを主軸に活動するVESPERBELLと、力強く艶やかな歌声を武器とする皇 美緒奈。それぞれ異なる個性を持つ3人の歌声がぶつかり合い、ときに重なり合うことで、原曲とはまた異なる迫力を生み出していく。客席では3人を象徴するペンライトの光がサウンドに合わせて揺れ動き、その圧巻のボーカルワークに大きな歓声が上がった。互いの実力をぶつけ合いながら高め合うようなパフォーマンスは、ゲストコラボパートの幕開けにふさわしい、濃密なステージとなった。


続いては、VESPERBELLと松永依織によるONE OK ROCK「キミシダイ列車」のカバー。これまで楽曲カバーやコラボライブを重ね、互いの歌声を知り尽くしてきた間柄だからこそ成立するステージだ。細かく振り分けられた歌唱パートを軽快に受け渡しながら、息の合った掛け合いや厚みのあるハーモニーを次々と響かせていく。弾むようなフレーズは楽しげに駆け抜ける一方、力強く決めるべき場面では3人の声ががっちりと重なり、楽曲の持つ高揚感を一段と押し上げた。ステージ上で笑顔を交わしながら歌う姿からも、これまで育んできた信頼関係が伝わってくる。積み重ねてきた共演の歴史と確かな歌唱力、その両方を存分に味わえる、ファンにとってたまらないコラボレーションとなった。


VESPERBELLとの熱量そのままに、続いては巫てんりとのコラボレーション。披露したのは、松永依織のオリジナル曲「Crossed Identity」だ。近年は「#いおてん」として歌枠やコラボ配信を重ねるなど、互いの歌声を知る二人だからこそ、細かな掛け合いにも確かな信頼感がにじむ。声質こそ異なるものの、高音域での伸びやかな歌声や張りのあるボーカルは驚くほど相性が良く、サビで二人の歌声が重なった瞬間には、原曲とはまた異なる力強いエネルギーが会場を包み込んだ。難易度の高いハイトーンナンバーを楽しそうに歌い交わす姿は実に印象的で、その高揚感はステージだけに留まらず、オーディエンスへと伝播。会場中が自然と笑顔になり、大きな歓声が響き渡る。普段の柔らかなMCから一転、歌唱に入ると圧倒的な存在感を放つ巫てんりのギャップも、このコラボをより鮮やかなものにしていた。


ゲストアーティストコラボパートのラストを飾ったのは、巫てんりと皇 美緒奈による「逆光のフリューゲル」。ここまで異なる組み合わせで多彩なコラボレーションを届けてきたパートの締めくくりにふさわしく、歌唱力が問われる難曲へと挑んだ。細かく交差する掛け合いや複雑なハーモニーを難なく歌いこなし、ときに互いを支え合い、ときに競い合うようなボーカルワークで観客を魅了。力強く歌い上げる場面と、楽曲の世界へ深く入り込み酔いしれるように表現する場面を巧みに行き来し、二人だからこそ生まれるドラマを描き出していく。客席では激しくペンライトが揺れ、終盤には巫てんりが「まだまだいけるー!?」と呼びかけると、皇 美緒奈も「みんな全力で聞かせてー!」と続き、オーディエンスは大歓声で応える。ステージと客席が一体となって生み出した熱狂は、このスペシャルコラボレーションパートのフィナーレを鮮やかに彩った。

ゲストアーティストとのスペシャルコラボを終えると、ここからは無原唱レコードのメンバーがペアを組み、さまざまなカバー楽曲を届けるスペシャルステージへ。



トップバッターを務めたのは、皇 美緒奈とミナミイズミによる「Paradise Lost」。重厚なバンドサウンドに乗せ、艶やかさと力強さを兼ね備えた皇 美緒奈の歌声と、鋭く伸びるミナミイズミのボーカルが激しくぶつかり合う。難易度の高いナンバーを堂々と歌い上げる二人の姿に、客席からは大きな歓声が送られた。

続いては、白河しらせとミナミイズミが「ふわふわ時間」を披露。先ほどまでの熱量とは一転、軽快なサウンドに合わせて笑顔で歌い交わす二人の姿に、会場の空気も一気に和らぐ。透明感あふれる白河しらせの歌声とミナミイズミのエネルギッシュなボーカルが心地よく重なり、客席では手拍子やクラップが自然と広がるなど、会場全体が一体となって楽曲を楽しんだ。



続いては、白河しらせと朱名による『ブルーバード』。白河しらせの透明感あふれる歌声と、朱名の芯のある力強いボーカルが心地よく溶け合い、疾走感あふれるメロディを爽やかに駆け抜ける。サビでは二人のハーモニーが鮮やかに響き渡り、客席では青と赤のペンライトが大きく揺れ、会場を包む一体感を生み出していた。

伊月知世と朱名のペアは、壮大なスケールを誇る「ノーザンクロス」を披露。芯のある力強いボーカルで世界観を描く伊月知世と、繊細な感情表現を得意とする朱名が、それぞれの個性を活かしながら楽曲のドラマを丁寧に紡いでいく。サビでは伸びやかなハイトーンが重なり、圧倒的なスケール感を演出。互いの歌声で感情を受け渡すようなパフォーマンスに、観客は楽曲の世界へと深く引き込まれていた。



続いては、伊月知世とメーメントヴァニタスによる「ワールドイズマイン」。楽曲の世界観を丁寧に表現することを得意とする二人らしく、”お姫様”のかわいらしさだけでなく、楽曲に込められた感情の機微まで繊細に描き出していく。伊月知世の芯の強い歌声と、メーメントヴァニタスの温かみのあるボーカルが心地よく重なり、原曲とはひと味違った優しい空気感を演出。掛け合いでは笑顔を見せ合う場面もあり、観客も自然と笑みを浮かべながらステージを見守っていた。

続いて披露されたのは、時庭らんぜとメーメントヴァニタスによる「エジソン」。メーメントヴァニタスが持つ柔らかな空気感はそのままに、時庭らんぜの明るく軽やかな歌声が加わることで、会場の雰囲気は一転してポップ一色に。息の合った掛け合いやコミカルな振り付けに客席からも笑顔が広がり、サビではクラップやコールが自然と巻き起こる。楽曲を全力で楽しむ二人の姿がそのままオーディエンスへ伝わり、会場全体をハッピーな空気で包み込んだ。



続いては、朝倉杏子と時庭らんぜによる「お勉強しといてよ」。キュートな表現を得意とする二人だからこそ、軽快で目まぐるしく展開する楽曲とも抜群の相性を見せる。テンポよく入れ替わるボーカルや息の合った掛け合いを軽やかに歌いこなし、ステージ上では終始楽しそうな表情を浮かべる二人。その弾けるようなパフォーマンスに引き込まれ、客席からも自然と手拍子や歓声が沸き起こっていた。

続いて披露されたのは、松永依織と朝倉杏子による「初恋サイダー」。力強いロックボーカルを武器とする松永依織と、愛らしい歌声で魅せる朝倉杏子という対照的な組み合わせながら、そのコントラストが楽曲の甘酸っぱい世界観をより鮮やかに引き立てる。サビでは二人の歌声が心地よく重なり、息の合ったハーモニーに客席の熱気もさらに上昇。ペンライトがリズムに合わせて揺れるなか、会場は多幸感あふれる空気に包まれた。


ペアパフォーマンスのラストを飾ったのは、松永依織と皇 美緒奈による「サヨナラノツバサ ~ the end of triangle」。それぞれが片翼を背負い、互いの存在によって初めて大空へ羽ばたくかのように、二人は息の合った歌声で壮大な物語を紡いでいく。無原唱レコードの始動当初から数々のステージをともに歩み、それぞれが磨き上げてきた表現力と信頼関係が、この一曲で鮮やかに結実。互いの歌声を真っ向からぶつけ合い、ときに寄り添いながら重ねていくハーモニーは圧巻の一言だった。サビでは生バンドサウンドを突き抜けるような伸びやかなハイトーンが会場を包み込み、客席からはこの日一番と言っても過言ではない歓声が沸き起こる。ペアパフォーマンスの締めくくりにふさわしい、フェスの熱量を一段引き上げるステージとなった。



ペアパフォーマンスを終えると、ここからは『Dreamerise』収録曲を中心としたユニットステージへ。アルバムで描かれた物語をライブならではの熱量で届けていく。

まず披露されたのは、ミナミイズミ、朱名、メーメントヴァニタスによる「Mock,mock」。リブランディング後の無原唱レコードをともに歩んできた3人が届けるステージは、積み重ねてきた時間を感じさせる息の合ったパフォーマンスが印象的だ。透明感のあるミナミイズミ、芯のある歌声で楽曲を支える朱名、温かな表現力を持つメーメントヴァニタスと、それぞれ異なる個性が絶妙なバランスで重なり合う。3人が歌声を掛け合うたびに楽曲の表情が移り変わり、ソロやペアとはまた異なる化学反応を生み出していた。互いの個性を尊重しながら新たな魅力を引き出すパフォーマンスは、まさにこの3人だからこそ生まれるステージだった。

続いては、伊月知世、白河しらせ、時庭らんぜによる「OUR UNIVERSE」。ライブ映えする爽快なナンバーに乗せて、3人は笑顔を交わしながら客席との距離を一気に縮めていく。サビでは拳を掲げる観客や手拍子が自然と広がり、ステージとフロアが一つになっていく様子が印象的だった。「音楽が好き」という想いで集まった仲間たち、そしてその輪の中に観客も加わっていく――そんな無原唱レコードらしい一体感を感じさせる、幸福感あふれるパフォーマンスとなった。



続いて披露されたのは、松永依織、皇 美緒奈、朝倉杏子による「ダリダリ」。無原唱レコードを語るうえで欠かせないユニット曲だけに、イントロが流れた瞬間、客席からはひときわ大きな歓声が上がる。幾度となく歌い重ねてきた3人だからこその息の合った掛け合いと安定感はさすがの一言。力強さと可愛らしさを自在に行き来するボーカルワークに加え、表情や細かな仕草まで息の合ったパフォーマンスを見せ、ステージ全体を鮮やかに彩った。積み重ねてきた時間があるからこそ生まれる説得力が、この一曲をより特別なものにしていた。

続いては、朝倉杏子、時庭らんぜ、ミナミイズミによる「Kiss the sky!」。爽やかなメロディーに乗せて響く3人の歌声は、それぞれの個性が心地よく重なり合い、会場いっぱいに開放感を広げていく。サビでは自然と体を揺らす観客の姿も多く見られ、晴れやかな空気がフロアを包み込んだ。3人だからこそ生まれる軽やかなハーモニーと明るい空気感は、楽曲の魅力をより一層引き立て、アルバムで感じた爽快感をライブならではの熱量で届けてみせた。



続いて披露されたのは、松永依織、白河しらせ、朱名による「オーバーハレイション!」。先輩・後輩という垣根を越え、それぞれの個性をぶつけ合いながら作り上げるステージは、無原唱レコードならではの魅力を感じさせる。伸びやかなハイトーンで楽曲を力強く牽引する松永依織に、透明感あふれる白河しらせ、そして芯のある歌声で楽曲へ爽快感を添える朱名が加わり、疾走感あふれるサウンドを鮮やかに描き出した。サビでは勢いそのままに客席の熱量もさらに高まり、未来へ駆け出していくようなエネルギーが会場いっぱいに広がっていった。

続いては、皇 美緒奈、伊月知世、メーメントヴァニタスによる「Forte Wings」。無原唱レコードで大切に歌い継がれてきた一曲を、先輩二人とともに届けるメーメントヴァニタスの歌声からは、楽曲へのリスペクトと新たな表現への挑戦が感じられる。皇 美緒奈の力強さ、伊月知世の繊細な表現、そしてメーメントヴァニタスの柔らかな歌声が重なり合うことで、原曲への敬意を大切にしながらも、この日だけの新たな表情を生み出していた。世代を超えて受け継がれる想いが、3人のハーモニーを通してまっすぐ観客へと届けられた。


フェスのラストを飾ったのは、無原唱レコードメンバー9人全員による「All of Us!」。ソロ、ゲストコラボ、ペア、ユニットと、それぞれが異なる魅力を見せてきた出演者たちが再び一堂に会し、この日積み重ねてきたすべての想いを一つの歌へと重ね合わせる。

イントロから客席の熱気は最高潮に達し、メンバーも笑顔で顔を見合わせながら歌声をつないでいく。拳を掲げ、手拍子を送り、サビでは会場中が一つになって大合唱。ステージと客席の境界はなくなり、「音楽が好き」という想いで集まった無原唱レコードと、その音楽を受け取る観客が、一つの景色を作り上げていた。

『Dreamerise』に込められた”これからの未来への期待”、そして「ずっとこの場所で歌い続けたい」というメンバーの願いは、この日のライブを通して確かな形となって会場に響き渡る。9人それぞれの個性が重なって初めて生まれる「All of Us!」というタイトルそのものを体現するようなフィナーレは、『RE;GAIN』の締めくくりにふさわしい、多幸感あふれるステージとなった。

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